突発性後天性網膜変性症について。(第1話)
今回のアンの件で
視力を失う犬の病気が多いことを知りました。
人間でも良く知られる
「網膜はく離」、「緑内障」、「白内障」などに加え
「進行性網膜萎縮症」や「網膜色素上皮変性症」
といった、難しい名前のものまで。
今まで目の病気については
全然気にしていなかっただけに
こんなにも種類がある事に驚きました。
そんな中、アンがかかったのは
「突発性後天性網膜変性症」、
通称SARD(ザード)。
この病気になると、
犬はほぼ突然に視力を失います。
アンの場合、私達とぶつかる、よけられない、
目で追わない 、すべての動作が緩慢になる
などの行動となって現れました。
そしてその変化に気づいてから、
"完全に見えていない"
と、私たちが認識するまでの期間は
約2日ほど。

あっという間の出来事でした。
原因は眼科の専門医に言わせても
「不明」なのだそうです。
網膜という目の構造が壊れていくこと、
そしてSARDが遺伝することはわかっているのですが
それがなぜ起こるのかはわかっていない。
原因が分かっていないので、予防も治療もできない
そんな病気です。

治療ができないという事実を受け入れられなかった私達は
この病気について書かれた本や
獣医向けの文献をあさり、
なんとかアンに光を取り戻せないか
試してみる事にしました。
つづく


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